J.TESORI Sound Workshop

Hello! ProAudio Plus コース

Hello! ProAudio Plus コース

※満席のため、ただ今別日(2/13,14)での募集となっております

※終了いたしました。次回のご参加をお待ちしております。

※お申込み受付けは、終了いたしました

※ただ今キャンセル待ちでのお申込みとなっております

コース概要

Hello! ProAudio Plusは、JTSWの定番コースとしてこれまで多くの方々に受講いただいているHello! ProAudioの続編として、Hello! ProAudioで学んだ知識の上に積み重ねる形の内容になっています。すなわち、Hello! ProAudioを過去に受講された方々の、さらなるスキルアップを図るための特別コースとお考え下さい。

ただし、Hello! ProAudioを受講されていない方でも、音響技術全般の基礎知識や経験をお持ちの方でしたら、問題なく受講できます。目安として、3年以上のキャリアをお持ちの方にお勧めです。

セミナーは対面形式で、Hello! ProAudioと同様に、音響物理・心理から最新のデジタル音響技術まで、プロオーディオ分野の技術を広くカバーしています。加えて、室内音響、イマーシブサウンド、オーディオ測定、音響シミュレーションなど、新しく取り入れたテーマもあります。
もちろん、座学による基礎学習だけではなく、実習もあります。

もう一つ、カリキュラム全体を通して意識しているのが、技術の向こう側にある芸術とのかかわりです。Plusでは、代表的な研究結果や講師の過去の経験を元に、技術から芸術への架け橋の部分についてのヒントを随所に盛り込んでいます。

本コース開催の背景

Hello! ProAudioに参加された方々から寄せられた、例えば以下のようなご意見によってHello! ProAudio Plusは生まれました。

  • 何かに特化するのではなく、音響技術全体についてもう少し知識を増やしたい。
  • 現在の業務だけではなく、将来の可能性を広げる知識を得たい
  • Hello! ProAudioの次は、どのような勉強をすればよいでしょうか?

カリキュラムは、音響技術の基礎を学んだからこそ発想できる、様々な素朴な疑問や現場で経験する不明点に着目しました。もちろんカリキュラムに全ての疑問が網羅されているわけではありませんが、Hello! ProAudio Plusを受講することで疑問解決の多くのヒントを得ることができると考えています。

トレーニングの特長

トレーニングは、オンラインではなく対面形式で、合計2日間で修了するプログラムとなっています。講義は、スライドを用いた解説、受講者のチーム実習講師の音響実験、白板を用いたフリーな解説、など対面ならではのインタラクティブな雰囲気の中で行われます。

また、実習セクションは、JTSWの理念であるLearn from Each Other にのっとり、受講者同士が知り合い、教え合う場にもなっています。

講師が書き下ろしたオリジナルテキストは、図を中心とした分かりやすい構成になっています。Hello! ProAudioのテキストと合わせて、音響全体を体系的にまとめた貴重な教科書となると考えています。

理論学習後のグループ実習は、誰でも参加できる平易でありながら本質を突いた内容になっています。座学で学んだ基礎理論を肌で感じるためのものですが、もう一方で、参加者同士のコミュニケーションが図れ、本トレーニングのよい思い出にもなるでしょう。

講師は、JTSW主宰の栗山譲二が務めます。

トレーニングの内容

No1

イントロダクションは、プロオーディオ技術の最新の技術動向について、講師の視点で解説します。
Hello! ProAudio Plusで新しく取り上げたいくつかのテーマに密接に関係しており、トレーニング受講時のモチベーションアップにつながるでしょう。

その後、最初に音響物理と聴覚心理について知識を深めます。ただし、Hello! ProAudioで学んだように、それぞれを分けた学習は行わず、人が両耳で音を聴く、いわゆる両耳聴をテーマとします。人の頭の大きさや耳の構造が、到来する音波にどう影響を与えているのか、音の方向や距離感はどう生まれるのか、部屋の残響や反射音と両耳聴との関係など、プロフェッショナルな領域に一歩踏み込んだ物理と心理を学びます。

その上で、立体音響をテーマに、3Dオーディオ、バイノーラル録音、アンビソニック規格、ライブエンターテインメントのイマーシブPAについて、共通点や違いの概要を解説します。また、錯聴(聴こえの錯覚)の代表的な例として、音響心理を利用した低域増強エフェクターに触れます。
最後に、PAにおいて極めて重要な音声の明瞭度について、物理的な測定から明瞭度という心理的な指標をどのような仕組みで導き出しているのかを紹介します。

座学の後半は、オーディオ信号の測定を通して音響機器の性能や仕様について、復習します。実効値やピーク、機器のゲインなどに加えて、音質評価で重要な歪とその測定方法について新たに学びます。また、オーディオ信号のメータリングについて、変遷の歴史や最新のラウドネスメーターなどを解説します。
さらに、圧縮音源の歪について触れます。圧縮の仕組みと圧縮前後の比較試聴実験を行うことで、測定では困難な独特の歪を体感します。

Day1の最後は、班に分かれての実習です。テーマ別に分かれた実験コーナーを各班で周ることで、受講者全員が実験を通して講義内容と実際を自ら体験できるでしょう。

No2

前半は、デジタルオーディオの機器やソフトについて、パソコンを視野に入れて解説します。以前はデジタル処理と言えば専用のハードウェアが必要でしたが、現代ではパソコンで処理するケースが増えています。ハードウェアからパソコンへと処理の主役が変わっている実態やその理由について、分かりやすく解説します。なお、パソコンでのオーディオ処理・エクセルや電卓などの計算ソフトのベースとなっている浮動小数点演算という計算方式については、オーディオ信号処理の観点から見たメリットと注意すべき点に触れます。

次は、音の出口であるパワーステージに関わるテーマです。アンプとスピーカーは、電気信号をスピーカーの振動板を動かす力に変換します。そこには、皆さんがあまり意識したことが無いであろう「線形動作」と「熱」の関係が存在します。
講師は、アンプの効率とは何なのか、アンプの定格出力をメーカーがどう決めているのか、スピーカーユニットになぜ熱が発生するのか、アンプやスピーカーに無理をさせるとどうなるか、など皆さんの疑問を解消しながら、最終的にはスピーカーの最大入力電圧という重要な仕様について、受講者を完全理解に導きます。

後半の最初は、音の測定です。ここではテーマを絞り、スピーカーのチューニングに必要な音響測定を紹介します。それは、伝達関数およびインパルス応答(Transfer Function、Impulse Response)と呼ばれる測定で、最初に概念を解説し、次に肌で感じてもらうために、セミナールームに置かれたモニタースピーカーを実際に測定しその結果を読み解きます。
そして、スタジオモニターやハイエンドオーディオスピーカーでは常識になっている、音響測定から最適イコライジングを自動化した、自動チューニング製品の仕組みに触れ、実験を行います。

本トレーニングの仕上げは、音の予測、すなわち音響シミュレーションです。シミュレーション自体は、設計業務以外では使われる機会は少ないかもしれません。しかし、空気中に放たれたスピーカーの音の様子、その音が部屋によってどのような影響を受けるのか、最終的に人がそれをどう聴いているのか、それらは音響物理と心理、そして音響機器をトータルに理解することに等しく、音響シミュレーションを知ることで体系的に把握することができます。
講師は、実際にコンピューター上に設定した部屋にスピーカーを配置します。天井や床の部材の変更、オーディエンスの有り無しで、音圧レベルや音声明瞭度がどのように変化するかを解説します。また、両耳聴による可聴化実験※も行います。
※可聴化はオーラリゼーションとも呼ばれ、予測した音を音圧分布図のようなものではなく、実際に音として確認する技術です。

最後は、Hello! ProAudioでもおなじみの、理解度自己チェックのための筆記テストを行います。

トレーニングの内容

イントロダクションは、プロオーディオ技術の最新の技術動向について、講師の視点で解説します。
Hello! ProAudio Plusで新しく取り上げたいくつかのテーマに密接に関係しており、トレーニング受講時のモチベーションアップにつながるでしょう。

その後、最初に音響物理と聴覚心理について知識を深めます。ただし、Hello! ProAudioで学んだように、それぞれを分けた学習は行わず、人が両耳で音を聴く、いわゆる両耳聴をテーマとします。人の頭の大きさや耳の構造が、到来する音波にどう影響を与えているのか、音の方向や距離感はどう生まれるのか、部屋の残響や反射音と両耳聴との関係など、プロフェッショナルな領域に一歩踏み込んだ物理と心理を学びます。

その上で、立体音響をテーマに、3Dオーディオ、バイノーラル録音、アンビソニック規格、ライブエンターテインメントのイマーシブPAについて、共通点や違いの概要を解説します。また、錯聴(聴こえの錯覚)の代表的な例として、音響心理を利用した低域増強エフェクターに触れます。
最後に、PAにおいて極めて重要な音声の明瞭度について、物理的な測定から明瞭度という心理的な指標をどのような仕組みで導き出しているのかを紹介します。

座学の後半は、オーディオ信号の測定を通して音響機器の性能や仕様について、復習します。実効値やピーク、機器のゲインなどに加えて、音質評価で重要な歪とその測定方法について新たに学びます。また、オーディオ信号のメータリングについて、変遷の歴史や最新のラウドネスメーターなどを解説します。
さらに、圧縮音源の歪について触れます。圧縮の仕組みと圧縮前後の比較試聴実験を行うことで、測定では困難な独特の歪を体感します。

Day1の最後は、班に分かれての実習です。テーマ別に分かれた実験コーナーを各班で周ることで、受講者全員が実験を通して講義内容と実際を自ら体験できるでしょう。

前半は、デジタルオーディオの機器やソフトについて、パソコンを視野に入れて解説します。以前はデジタル処理と言えば専用のハードウェアが必要でしたが、現代ではパソコンで処理するケースが増えています。ハードウェアからパソコンへと処理の主役が変わっている実態やその理由について、分かりやすく解説します。なお、パソコンでのオーディオ処理・エクセルや電卓などの計算ソフトのベースとなっている浮動小数点演算という計算方式については、オーディオ信号処理の観点から見たメリットと注意すべき点に触れます。

次は、音の出口であるパワーステージに関わるテーマです。アンプとスピーカーは、電気信号をスピーカーの振動板を動かす力に変換します。そこには、皆さんがあまり意識したことが無いであろう「線形動作」と「熱」の関係が存在します。
講師は、アンプの効率とは何なのか、アンプの定格出力をメーカーがどう決めているのか、スピーカーユニットになぜ熱が発生するのか、アンプやスピーカーに無理をさせるとどうなるか、など皆さんの疑問を解消しながら、最終的にはスピーカーの最大入力電圧という重要な仕様について、受講者を完全理解に導きます。

後半の最初は、音の測定です。ここではテーマを絞り、スピーカーのチューニングに必要な音響測定を紹介します。それは、伝達関数およびインパルス応答(Transfer Function、Impulse Response)と呼ばれる測定で、最初に概念を解説し、次に肌で感じてもらうために、セミナールームに置かれたモニタースピーカーを実際に測定しその結果を読み解きます。
そして、スタジオモニターやハイエンドオーディオスピーカーでは常識になっている、音響測定から最適イコライジングを自動化した、自動チューニング製品の仕組みに触れ、実験を行います。

本トレーニングの仕上げは、音の予測、すなわち音響シミュレーションです。シミュレーション自体は、設計業務以外では使われる機会は少ないかもしれません。しかし、空気中に放たれたスピーカーの音の様子、その音が部屋によってどのような影響を受けるのか、最終的に人がそれをどう聴いているのか、それらは音響物理と心理、そして音響機器をトータルに理解することに等しく、音響シミュレーションを知ることで体系的に把握することができます。
講師は、実際にコンピューター上に設定した部屋にスピーカーを配置します。天井や床の部材の変更、オーディエンスの有り無しで、音圧レベルや音声明瞭度がどのように変化するかを解説します。また、両耳聴による可聴化実験※も行います。
※可聴化はオーラリゼーションとも呼ばれ、予測した音を音圧分布図のようなものではなく、実際に音として確認する技術です。

最後は、Hello! ProAudioでもおなじみの、理解度自己チェックのための筆記テストを行います。

開催概要

※終了いたしました

日 時

※1月開催分が満席のため、ただ今翌月開催追加日程での募集です

会 場

万国橋会議センター  地図
横浜市中区海岸通4-23 みなとみらい線「馬車道駅」6番出口より徒歩4分

定 員

42名

ご受講にあたって

本コースは、トレーニングの目的や内容によりまして、2日間すべてに参加いただける方を対象としております。ただし、やむを得ない事情で欠席される場合、代理の方の受講も可能です。

受講料

41,800円(消費税込)
※費用に含まれるもの:オリジナルテキスト(印刷物 当日配布)

既受講割引プラン

過去にHello! ProAudioコースをご受講いただいた方は、 30,800円(消費税込)
※ お申し込みフォームで「既受講」をお選びください

カリキュラム

各項目をクリックして詳細をご確認ください
Day1

➀ 人の頭と耳の構造、音波の回折
➁ 音の知覚~方向と距離感、拡がり感
➂ 立体音響について
④ ミッシング・ファンダメンタルとは

➀ 復習:実効値とピーク、dBFS
➁ 歪と測定方法
➂ メータリング
➃ 圧縮音源の歪

Day2

➀ デジタル信号処理とUIや制御の基礎
➁ 製品カテゴリー別中身の紹介
➂ ハードウェアとパソコン処理の共通点と違い
④ 浮動小数点演算について

➀ 電力の計算式、インピーダンスの復習
➁ アンプの役割と定格出力
➂ スピーカーの線形動作と熱の問題
➃ スピーカーの最大入力電圧の定義

➀ サウンドシステムのチューニングとは
➁ 伝達関数/インパルス応答(TF/IR)とは
➂ TF/IRの測定実験
④ TF/IRを元にしたサウンドシステムの自動チューニング実験

➀ 直接音の予測
➁ 残響や反射音の予測
➂ 音響シミュレーション実験
➃ 可聴化の実験

Hello! ProAudio Plus ご参加者の声

(実習は)体感できる内容は座学と組合せることによって学びを深めることができるため、とても貴重な時間でした。 グループでの実習も他の方とのコミュニケーションがとれるので、合わせてすてきな時間でした。
毎回行われているセミナー各種、興味深いものばかりで業界にこれまでなかったアカデミックなことですので、大変なことたくさんあると思いますが、ぜひ続けてください。アイデアとして、コンサートのような大音圧をお仕事としている方向け、BGMのような少音圧のお仕事をされている方向けで、カテゴリーを分けたセミナーがあればと思いました。
ミッシングファンダメンタル、サブハーモニクスの聴き分けがなかなか難しかったです。バイノーラルの聴き比べや、残響計算等も普段はなかなかふれないので、とても面白かったです。
対面での受講は初めてでしたが、実際に音を聴いて説明を理解する、ということができた点が、オンラインでは叶わなかったので大変ありがたかったです。また、普段の業務の中で分かったつもりで分かっていない、というのがどういうものなのかが洗い出せる点で、今回のセミナーは本当に有益でした。
個人的な質問にも純度の高いご返答をいただけて、ありがとうございました。
自分のフィールドに持ち帰って、しっかりとお客様を幸せにしたいと思います。また参加させていただきます!
とてもていねいな説明と、”楽しく正しく”という思いが伝わってきました。チームと交流もできて、楽しめました。
Plusから参加したので、次はHello! ProAudioを受けたいと思いました。アーカイブ(過去のオンラインの)が見れたら嬉しいです。
実際に音を聴いたり計算したことで忘れられない体験になりました。今後もこのような実習をやりたいです。
懇親会では輪が広がり、色々な分野の話が聞けて刺激になりました。

FAQ

もちろんです。
カリキュラムをご覧いただき、お役に立てそうであればぜひご参加ください。もっと基礎から学びたいということでしたら、次回のHello! ProAudioに先にご参加ください。

お手数ですが、各受講者様毎にフォームからお申し込みください。先着順に受付けさせていただきます。

本コースは、少人数定員制をとっておりますので、基本的にはキャンセルはご遠慮いただいておりますが、やむを得ない事情がお有りの場合、以下キャンセルポリシーにのっとってキャンセルいただけます。info@jtesori.comまでメールでご連絡ください。
キャンセルポリシー
セミナー開催30日前~8日前:受講料の50%
セミナー開催7日前~4日前:受講料の70%
セミナー開催3日前~当日:受講料の100%

テキストは当日配布させていただきますので、特にございません。
その他、ご準備いただいた方がよい物などが出てきた場合は、事前にメールでご連絡いたします。

基本的には2日間すべてご参加いただきたいのですが、事前にご連絡いただけましたら、代理の方のご参加も可能です。
代理の方がお決まりになりましたら、info@jtesori.com までメールでご連絡ください。

受付けをいたしますので、できましたら、開始10分前までに会場にお越しください。1時間を目安に5~10分程度の休憩時間を取りますので、お仕事の連絡等その時にしていただけます。お昼休憩時には、自由に外でランチしていただけますし、会場内で飲食も可能です。通常予定時刻には終了いたしますので、それ以降は、受講者様同士、会場ロビーなどで交流いただくこともできます。

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